梨香はマウからそっと離れ、起き上がり、パレオで体の前を隠す。
「ごめんね、マウ。私ここではできないわ」
マウは梨香の言葉の意味を理解できたようで、困ったような悲しい顔をする。
周りで見ている住民たちはざわめきだした。
「○×△◇□○▽!」
長老が何か叫ぶ。
もしかしたら『静かに! あせらせないように』と言ったのではないかと梨香は思った。
「マウ……」
マウは澄んだ瞳で梨香を見つめている。
「…………」
梨香は決心した。
「マウ、これはたぶんこの島の結婚の儀式で、皆がすることなのね。あなたに恥をかかせるわけにいかないよね」
梨香はマウに自分からキスをし、再び絨毯の上に倒れこんだ。
マウが何か言っている。
「梨香、いいの?」
と言っているに違いない。
梨香はマウの唇に舌を入れてそれに応える。
マウは梨香の足を広げた。
恥ずかしいと梨香は感じるが、これを越えないと自分たちは夫婦になれないのだ。
陰部があらわになる。
「オオーーーーッ!」
皆が声を上げる。
打楽器の演奏はますます激しくなった。
歌いだす者、踊り出す者もいる。
マウは梨香の亀裂に指をはわせてきた。人差し指を縦に往復させている。
「あんッ……」
梨香は普段、アソコの色や形に自信が持てないでいた。
だから暗いところでしかセックスしたことなかったが、今は赤々と火が炊かれているところで皆が梨香の性器を見て歓声を上げることに喜びを覚えている。
「……?」
梨香はさっきからマウが同じ指の動きしかしていないのに気づく。
(もしかして初めてなの?)
梨香は亀裂を開いて見せた。
「マウ、これが女の部分よ」
ひだの上にある皮をめくり、クリトリスに自分の指をあてて、そっと上下に動かしてみる。
「同じようにいじってみて」
マウの人差し指をクリトリスに導いた。その指は敏感な突起をそっといじりだす。
「あ……あっ……いい……」
どんどん指の滑りがよくなる。
くちゅ、くちゅ、くちゅ……
「あん……だめ……あっ」
マウは動きをとめようとしない。
「あっ……いやっ……イキそうっ」
梨香はマウの指を離した。皆の面前で指でイキたくはない。
マウの腰巻を取る。
「ええっ! すごい……」
今まで見た中で一番大きなペニス。それは完全に上を向き、腹にぴたりと張りついている。
梨香は女性自身を開いて、「あなたのそれをここに入れるのよ」とジェスチャーで伝えてみた。
もうここまできたら恥ずかしいなんて言っていられない。マウを一人前の男にしなくては。
マウは梨香の入り口にペニスを近づけたが、そこから先の行動になかなか進めない。
騎乗位ですれば話は早いが、今はマウに上になってもらい主導権を握らせたかった。
梨香はマウのペニスを握って自分の入り口にあてがう。
「おちん×んをちょうだい」
その言葉が通じたのか、マウは腰を進めた。
ずぶずぶと奥深くまで一気に進む。
「アゥ……」
マウは何やら不思議な表情をしている。
梨香は苦しい体勢ながら、上半身を起こし、マウの腰をつかんで前後に動かした。
「そうそう、そうやるの」
マウはすぐに前後運動を覚え、機械的に繰り返した。
「ああっ…いいッ……」
つながった性器を軸にして2人の身体は揺れている。
「あ……気持ちいいよぉ…マウ……あン……」
結合した部分がにちゃにちゃと音を立てる。
「あッ、それ……」
マウは先ほど覚えたクリトリスへの愛撫を加えた。
「すごい……あはッ……クッ……うッ……」
クリトリスは指先ほどに膨れ上がっている。
「……そんな…だめ……イクッ、イクッ……あああああああ!」
2人はほぼ同時に達した。
マウは目を閉じて口を半開きにし、一滴もこぼさぬよう奥へ打ち付けながら射精している。
梨香ははっきりと感じた。自分の中に温かいものが満ちるのを。
しばらくお互いいとおしげに見つめ合う。
「マウ……」
「リカ……」
「マウ、綺麗にしてあげるからね」
梨香はマウのペニスの隅々まで舐める。
(私とマウの匂いが混じってる……)
尿道から残った精液を吸い出すようにしていると、再び天を向くような勃起力を回復した。
「リカ」
マウは梨香のひざの裏に手をあて、足を梨香の胸につくぐらいまで持ち上げる。
女性器は完全に丸見えになった。マウはそこに深々と勃起を差し込む。
わざと皆に見えるような体勢をとっている。誇らしげなマウ。
「オオーーーーーッ!」
歓声はさらに大きくなり、その場で性交をする者まで出てきた。皆トランス状態といってもいいだろう。
マウのペニスが膣口から出たり入ったりするのが梨香にも見える。
「ああ、マウ……」
梨香がよく見ていた誰かの視線を感じながらセックスする不思議な夢。
(やっとわかったわ。あの夢は今につながっていたのね)
◇End◇
