あるときのこと。
フランツと交わっているローズの眉間にしわが寄っている。
「ローズ、痛いの?」
「違うの。すごく気持ちよくなってきたの」
初めて経験したときからしばらくたっていた。少年たちは入れてすぐ射精してしまうようなことはなくなり、ある程度の時間運動を続けられるようになっている。
「どういうふうに気持ちいいの?」
「奥が……奥のほうがすごいの……ああっっっ」
ローズの身体が反り返る。
「あッ……うぅ……はぅぁッ……」
「ローズ、どうしちゃったんだい? 何で泣くの?」
「私の体……なんだか…変……」
このときローズは初めてオーガズムというものを知った。フランツとトーマスによって膣の中まで開発されたのだ。
それからというもの、ローズは積極的になった。
「ねえねえ、アレしましょうよ」
「今日は疲れているんだよ。ごめん」
「私が頼んでいるのに。だめ?」
2人の少年は可愛いローズに頼まれると嫌とは言えない。
数日後、ローズは両親に呼ばれた。
「なあに、お父さん、お母さん」
「おまえももうじき18歳だ。無事大きくなってくれてうれしいよ」
「ありがとう」
「ところでだな、おまえを気に入ったと言ってくれる男がいる」
「え?」
「山の向こうの町に住んでいる男で、歳は20歳。商人の家の息子だ。いいご縁だと思わないかい?」
「ご縁って、お嫁さんになるっていうこと?」
「そうだ」
「私、そんな知らない人と結婚なんて嫌だわ」
「あっちはおまえをたいそう気に入っているんだ。おまえのことは町のほうにも知れ渡っているんだよ。自分の娘にこんなことを言うのは何だが、美人で気だてがいいと評判で、父さんは鼻が高いぞ」
「ねえ、お母さん、なんとか言ってよ」
「ローズ、おまえもそういう年になったんだねぇ」
「お母さんまでそんなこと言う!」
ローズは怒ってその場から去る。
夜、母親がローズの部屋へ入ってきた。
「ローズ」
「お母さん、さっきの話なら断るわ」
「ちょっと母さんの話を聞いておくれ」
「何よ」
「あのね、おまえの下着で気がついたんだけど」
「え?」
「男と何かしてるんじゃないのかい?」
「……!」
「匂いでわかるんだよ。ローズ、おまえに悪い虫がついてほしくないんだよ」
「……心配かけてごめんなさい」
「何か噂が立たないうちに嫁に行ったほうが幸せなんだよ」
少し考えて、ローズは思い切って打ち明けた。
「お母さん」
「なんだい?」
「私にもし結婚したい人がいるとしたら許してくれる?」
「さっきの下着の話と関係あるのかね?」
「うん」
「誰なの? 言ってごらん」
「お母さんも知ってる人。フランツとトーマス」
「はぁ? もう一回言ってごらん」
「フランツとトーマスよ。彼らと結婚したいの」
「……」
「だめなの? 私たち仲よしなのよ」
「……だめとかの問題じゃなくて、おまえは2人とまぐわってたのかい?」
「いけないの?」
「当たり前じゃないの。いいかい。父さんには言わないでおくから、どっちかに決めなさい。町の男の話はなかったことにするから」
「どっちかに……」
「ローズは村以外のところに嫁ぐのが幸せかと思ってたけど、好きな人がいるなら母さんは反対しない。フランツとトーマスはいい子だよ。でも2人ともだなんて……なんだかめまいがしそうだよ」
「わかったわ」
母親は部屋を出て行った。
───どうしよう。フランツとトーマスに何て言えばいいのかしら……。
第5話に続く
