大いなる誤算:第3話

「リサさんっ」
「はい」
「おたくねぇ、もしかして宏美のことをかばっているんじゃないですか?」
「何でそうお思いになるの?」
「妻には本当は男の愛人がいて、友人であるリサさんはそれを隠そうとしている。違いますか」
「違うわ。さっき言ったとおりよ」
「いくら何でもリサさんと妻が愛し合ってるなんて……僕が信じると思ってるんですか」
「ふぅ。そこまでおっしゃるなら、ついてきてください」
 リサは立ち上がり、ドアを開けて廊下を進んだ。
 慎司と宏美はその後をついていった。

 突き当たりのドアをあけると、そこはベッドルーム。
「あの写真はここで撮ったのよ」
「うーん」
 慎司にはぴんとこないようだ。
 リサは鏡台の上のノートパソコンに電源を入れ、例の写真投稿サイトにアクセスした。
「宏美ちゃんの写真が載ってたサイトって、ここかしら」
「あ……」
 画面にはまさしくあのサイトが映っていた。
「そこです、そこです」
「あなた、いつからそこのサイトを見てたの」
「仕事のあいまに時々だよ。ていうか、おいっ、そんなこと問題じゃないだろう。ここで撮ったっていう証拠を見せてくれ」
 リサはやれやれという表情だ。
「しようがないわね。宏美ちゃん、服を脱いでベッドに横になってちょうだい」
「えっ」
「私の言うことが聞けないの?」
「はい……」
 慎司は目を丸くして宏美を見た。
(う、うそだろう。宏美……)

 宏美はブラウス、スカートの順に脱いだ。
「まだ残ってるわよ。全部脱ぎなさい」
 もじもじと恥ずかしそうに、ブラジャーをとり、ショーツを片足ずつゆっくりと脱いだ。
 宏美がベッドに横たわると、リサは窓の厚いカーテンを閉め、ベッドサイドのライトをつけた。
「慎司さん、あなたの言う写真とこの部屋をよく見比べてみて」
 慎司はキーボードをカチャカチャと打ち、例の写真を画面に映し出した。
「あっ!」
 部屋を暗くすると、ただの白かと思ったシーツに花模様の織り柄が浮かび上がる。
 画面に映っているシーツと同じではないか。
「宏美ちゃん、足を開いて」
 宏美が渋々足を開くと、右太ももの内側のホクロがあらわになる。
 写真とそっくりな構図だ。

「信じてもらえたかしら」
「こんなことが……」
「私たちはここで愛し合っているの」
「そこだ、そこが一番信じられない」
「そう? 宏美ちゃんは私の言うこと何でも聞くわ」
 宏美は困ったような顔でリサと夫を見ている。
「宏美ちゃん、自分でするところを見せて」
「ええっ!」
「私の言うことが聞けないの?」
「……わかったわ」

 宏美は足をぐっと広げ、さらに指をそろそろと茂みへと近づけた。
(な、何やってんだよ!)
 指で秘裂を縦にゆっくりとなぞる。
 これがいつものおとなしい妻だろうか。
 反対側の手で恥部を開き、蕾の上で指は円を描く。
 そこはぴちゃぴちゃと音を立てた。
 滑りがよさそうだ。
 宏美の息が上がってきた。
「ん……あふン……」
 中指を膣の中へ挿入し、奥を掻き出すように動かしている。
「ぁ……はぅぅ……」
 うっとりした表情だったり、時々みけんにしわを寄せたり。
 普段はぽつんとついてる乳首がごつごつと隆起している。
 リサが乳首をつまみあげる。
「はぅあ……んっ……」
「イキそうなのね。旦那様の前でイキなさい!」
 宏美はすがるような目でリサを見た後、目を閉じ、再び行為に没頭した。
「ん……はっ……ぃ……」
 フィニッシュが近いのか、指の動きが早くなる。
「あっ、い……イクっ、イクぅぅぅ」
 腰を浮かせながら、宏美は達した。
(お、おい、大丈夫かよ……)
 異常なシチュエーションの中、慎司は自分の性器が膨張しているのを感じていた。


第4話に続く

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